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憧れが常にそこにあるとは限らない

なんでいまだにそんなものを描いているのか? と聞かれることがあります。
自分でも不思議なのですが、考えてみると答えは簡単で、中学の頃に憧れの人がそれを描いていたからです。
憧れていた人をMさんとしますね。

著名なSNSが存在しなかったころ、インターネットの交流といえば、個人HPとそれらの掲示板を結ぶローカルなつながりによって成り立っていました。
Mさんは私よりかなり年上の方で、その人も例にもれず個人HPを運営してスタイリッシュな絵を投稿し続けていました。
当時、私は立方体や球すらまともに描けず、家で太鼓の達人のゲームをし続けていた時代でしたから(笑)、ただただぼーっと憧れの目でそのHPを見続けていたものです。
Mさんを中心とする絵描きさんは他に3人いて、彼ら4人が毎日記す絵日記やオフ会記録を読むのがとっても楽しみでした。
自分にもこういう仲間ができたらなぁ、としんみり思ったりもしました。

1年、2年とたつにつれ、尊敬する4人の絵師さんのサイトは縮小運営の一途をたどり、1つ、また1つと閉鎖していきます。
最後にMさんのサイトが閉鎖されたとき、私はついに一言も声をかけることができなかった憧れの人とのあいだに、もう超えることのできない大きな壁、、いや、黒い霧というか、本当にどうしようもない隔絶が生まれたんだな、と寂しく感じました。
同時に、進学して私にもいろいろな興味がでてきましたので、他のサイトさんにお邪魔してみたり、楽器を太鼓ではなくピアノに持ち替えて音楽サークルに飛び込んでみたりして、彼らのことは徐々に忘れていきました。

あのときから10年以上たったいま、ふとMさんの絵を思い出します。
インターネットは全てを記憶するので、大昔のサイトも閲覧することができるようなシステムがあります。
私は故郷の家をグーグルマップで覗いてみる面持ちで、Mさんのサイトのアーカイブがないかどうかを見てみました。

サイトはありました。
しかし、絵は1つも残っていません。
ただ、とても小さなバナー画像が2枚だけ残っていたくらいです。
理由は分かりませんが、Mさんは自分が描いた全ての作品をきれいさっぱり消去していったのです。
アーカイブからも徹底的に。

これ以上詮索を続けようとしても、その方法すら思いつきませんし、ただのストーカーもどきになってしまいかねないので、もう私には何もできることがありません。
自分自身もいろいろなことから逃げてきた経験があるので、何かしらの都合によって失踪せざるを得なかったのでしょう。

そのとき、私はふとシャープペンシルをとって、頭の中にぼんやり残っているMさんの絵を真似するように下手くそな絵を描いてみました。
変な話ですが、道端に転がっていた昔の憧れの残骸を拾い上げて、まるで「私に託されたのだ」と勘違いしているおバカさんになったかのように、不思議と描く楽しさを感じたものです。

とっても下手っぴですが、それからちょくちょく私は絵もどきを描くようになりました。
社会人になる前に、学生の頃しかできない個人目標を決めて何か達成せよ! と言われた際も、お絵描きでパラパラ漫画つくります、と提案しました。
夢はジジイになったときに、旅行先でちょこちょことスケッチができるようになることです。
今は頑張って、修行だと意気込んでどこまでいけるかという精神でお絵描きを楽しんでいます。


いま少し迷っていたりもします。
さきほど、たった2枚だけしか画像が残っていないといいましたが、それを見たときに目の塗り方や厚塗りの感じなど、Mさんの絵柄をありありと思い出しました。
その塗り方を真似してもよいのかどうか、、という点で迷っています。
なんだか、昔のおばあちゃんの手料理の味を試行錯誤して求めていくような感じですかね(私は料理したことないんですがw)。
線を引く練習をするとき、やっぱりあの人の絵柄を目指していることにふと気づくんです。


でも、残念ですね。
憧れが常にそこにあるとは限りません。
私に、きれいな絵を生み出すことのワクワクさを教えていただいたMさんは、もういないんです。
ありがとう、と一言、叶うならそう言いたいんですけどね。
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  1. 2015/09/25(金) 22:19:16|
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